外国語葉を覚えるにはその国に住むといいといいますね。
実際に外国に暮らしてその国の言葉を流暢に操れるようになっている人は多いと思います。私はといえば、ブラジルに住んで24年が経ちました。経った割にはポルトガル語はまだまだです。
何が違うのでしょう。ブラジルに住む私の周囲の人を例にあげて考えてみました。
ポルトガル語が話せるようになった人
リオデジャネイロに日本人の友人がいます。彼女は私より在住年数は短いのですが、私よりはるかに自由にポルトガル語を使ってブラジル人とコミュニケーションを取りながら暮らしています。
それは、日本人との付き合いを意識して遠ざけて、できるだけポルトガル語に囲まれて生活するようにしていたからだそう。積極的にネイティブと話して、分からないことはその都度教えてもらって習得に結びつけたとか。
ポルトガル語が話せないままの人
もう一人サンパウロの友人のことです。彼女は私と一週間違いでサンパウロに来ました。彼女はほとんど、いえ、全くと言っていいほどポルトガル語が話せません。
彼女が住んでいたのはブラジル人家庭。その家族は一人を除いて誰も日本語は話せません。ポルトガル語の習得には最適に思える環境に住んでいますが、彼女が会話するのはその日本語が話せる一人とだけ。付き合うのは日本人の友人とだけです。
外国語の習得に必要なもの
環境よりも覚えたいという気持ち。ありきたりですがこれが大切です。
違いは何?
ポルトガル語を覚えたリオの友人は、ポルトガル語の環境に身を置き、分からないことはネイティブに聞いて積極的に言葉を取り込もうとしていました。
覚えなかったサンパウロの友人は、ポルトガル語に囲まれた環境にありながら言葉を覚える意志がなく、日本語だけで暮らしてポルトガル語に触れようとはしませんでした。
最後に
外国語を学ぶためにその国に行くのはとても有意義なことだと思います。言葉は文化。その国に行かなければ触れられない文化もあり、外国に暮らすことそのものが人生に貴重な体験でもあると思います。
でも、それだけでは外国語は覚えられません。覚えようとする意志がなければいくらその国に住んでいても覚えられないでしょうし、逆に日本にいて積極的に勉強すれば言語の習得にかなりの効果が得られるのではないでしょうか。
このことだけでもその国に行けば言葉が覚えられるとは言い切れないと言えると思います。覚えたいという気持ち。これがあればどこに住んでいても言葉は覚えられます。
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